No,115 平成17年10月24日(月)

■秋の夜長に手遊び(てすさび)を■   小児科医師 中山 真里子
 十月に入ってから夏日もあって、“秋はいずこへ?”と思っていたところ、何処からともなく漂う甘い香りに“もう金木犀が咲く時期なのね”と季節を感じ、時を違わず花を咲かせる植物に驚きます。

 日暮れもどんどん早くなり、ここにきて朝晩はすっかり肌寒になり急に季節が進んだようです。体調を崩しそうな変化ですが、皆様いかがお過ごしですか?

 あの中越地震から早くも一年が経ち、いまだに泥土に埋まった家、村を見るにつけ、また、アメリカはニューオリンズの大きな町を飲み込んだハリケーン、そしてパキスタンはカシミール地方の大地震、次々に襲いかかる自然の脅威を改めて感じます。地球誕生以来、繰り返されてきたことであろうとも、生きている人間にとっては一大事。しかし、人類誕生以来の歴史で見ると一人の寿命はトイレットペーパー巻きに例えるとわずか1mm、澄んだ秋空に流れ行く雲を眺めていると、ふとそんなことを考えたり、秋は物思いにさせるようです。

 でも、気の遠くなるようなことをいつまでも考えていられません。すぐ現実に戻って、何と言っても食欲の秋、体重を気にしながらも美味しいものを戴く幸せ、しかし、衣料品、家電などに加え食品の中で日本産を探すのが大変、中国産の何と多いこと。食品自給率が4割という我国。でも逆に丹精込めて作られた日本の味としての果物や野菜が輸出されているニュースを見ると嬉しくなります。

 日本人の卓越した物作りの姿勢、手先の器用さは世界に誇れるものですが、近頃の子供達は余り手を使わなくなったのではないでしょうか。なんでもまずスイッチ一つ、指一本で事足れり、こまごまと手を動かす必要が無くなってきています。足から老化が始まり、手からボケが始まります。何といっても手を支配する脳の部位は体の他の部位に比べ、かなり広い。口ほどに物を言うのは目ばかりではないようで、手も雄弁に心を表すそうです。かのレオナルド・ダヴィンチは数多くの手のデッサンを残しているそうですが、“モナリザ”と同じ手があの“最後の晩餐”の中にも出てくるという話に強い興味を魅かれます。

 “じっと手を見る”とその時の心が映るばかりか人生をも感じさせます。秋の夜長、手慰みに手遊び(てすさび)に手を使うことなど如何でしょう。根をつめると肩凝りが・・・とボヤキがでそうです。慣れないことはほどほどにして、大いに手を使うこととします。

■一日24時間じゃ足りない■  助産師 夜久 由香里
 私は宮崎県都城市から縁あって小浜に来てここ中山クリニックに勤めさせて頂いて、丸5年が過ぎました。

 あっという間の5年でしたが、私の身辺はこの5年で大きく変化しました。勤め始めは結婚当初で主人とのんびり暮らしていましたが、現在は2人の子供に恵まれて、1日が24時間じゃ足りないなぁって感じる毎日を送っています。

 先日、中学の頃からの親友からアロママッサージのお店を開くという知らせをもらいました。彼女がこれまでの建築、設計の仕事からアロマの道に進んだのは4年前、子供を産んでからのことでした。

 以前から彼女は女性は自分自身のスキルアップのために頑張るのは30歳代が一番いいって話していたんですが、こんなに早く夢を実現させるなんて!きっと彼女はアロマの道に向いていたんでしょう。

 彼女にも2人の子供がいます。同じ女性、母親として、彼女の努力に脱帽です。でも、私も彼女に負けないよう、助産師としてのスキルアップにがんばろうっていう気になるいい刺激です。

 となると、やっぱり1日24時間じゃ足りないなぁって思う今日このごろです。

 あ と が き
 当院、院長は近年、院外での講演会活動には目覚しいものがあります。主として学校関係の方が対象なのですが、先日は小浜信用金庫の職員の方々にもお話しをしました。
 すでに当紙でその都度、お知らせをしたり、その話を聞いての感想文などを記載したりしてきましたが、感想文を読むと、多くの中学生も高校生も、そして大人の方々も「知らないことが多かった」「そんなに怖いものとは知らなかった」「知ってよかった」というものが殆どです。内容は『性感染症』に関わるもので約50分、カラースライドをプロジェクター(投影機)で前のスクリーンに大きく映しだし、視覚に訴える力は強烈です。
 うちにも来て話してもらえないかというご希望がありましたら、総務福居までお申し出下さい。
 院長の時間の許す限り、ご希望にお応えします。

当院ミニギャラリー第41回(目下、展示中)は松宮 昂(たかし)氏(若桜町井ノ口)のスペイン取材による油絵で非常に優れた作品です。よくご覧置き下さい。
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