No,114 平成17年9月22日(木)

■特集■ 院長は8月11日(木)午後、美浜中学校で、保護者と教職員の方々30余名に性教育の講演を行ないました。
 学校の方からその折の感想のまとめを届けて頂きましたので、掲載します。

【時期】
(美浜中学校で講演中の院長)
<保護者>1、土日か夜だと出やすい。
2、お盆の準備の時期なので別の日がよかった。
<教職員>1、夏休み中なのでよかった。
2、午前中でもよい。
(時期についても立場によるこんな感想の違いがでました。)
【聞いての感想】
<保護者>
「性教育は家庭でするもの」と言われたのが印象に残りました。
家庭でどのように子供に伝えていったらよいのか、なかなか難しいと思いますが、今日の講演を参考にします。
すごく自分自身の勉強になりました。今まで子供の前では話しづらかったのですが、子供のために少しづつ話していきたい。
避妊のことも正しい知識は必要なのですが、どのように子供に伝え話すか。意外と息子のほうにはあっけらかんと話ができるのですが、娘にはどうしても自分とダブって恥ずかしい気がして・・・ちょっと言いづらい。
家庭の中では性教育はしていません。どういうきっかけで話したらよいか。今のところ親として分かりません。
妊娠、中絶、感染症、身近な問題として分かりやすかった。
初めて性教育の講演に参加しましたが、知らなかったことが沢山ありとても勉強になりました。
性病の話やスライドなどは大人の私が見ても怖いものだったので、興味本位で考えている中高生にも話してやると簡単にsexしようなどとは思わなくなるのではないかと思いました。
性については自分では分かっているつもりだったのですが、実は間違った知識だったことが改めて分かりました。我が家では余り隠さず子供の質問に答えて、性についてはオープンな家庭だと思っていましたが、今日の話を聞いて、また、いろいろ会話ができると思います。
<教職員>
1時間半ではとても物足りないくらい、あっと言う間のひとときでした。基本的なところから現代的な課題、さらには子供達にどのように関わっていけばよいか、まで考えさせられる貴重な場でした。
知らないことが沢山あってびっくりしました。現状を受け止めて、これから性教育がどうあるべきかもっと話し合う必要があるのではないか。保護者へももっと広めて「家庭の問題」としなければならないのではないか。中学に入ってからでは遅いのではないか。
妊娠、中絶、性感染症、性交など、多くの大人たちもほとんど知識がないように思う。性教育は家庭で、と言われたが、現状は難しい。やはり学校の中で充実することが大切と思う。
「性」とは愛情とからめたものであるという考え方はそのとおりだと思う。9割が家庭、1割が学校の責任と言われたが難しいと思った。結局は学校が責任を持つ部分が大きいと思う。
生徒を教えている立場でありながら性感染症についてはあまり知りませんでした。あいまいだった事を一つづつクリアした気がします。
今はまだ知識量が増えただけで、それを子供に語れるレベルには至っていませんが、私の「性理論」と「生き方」が確立して、性教育が始まるように思います。
子供達が様々なメディアで獲得した性に関する知識に誤りがある場合、学校での性教育により、正していく必要があると思う。
性病に関するリアルなスライドを見て、知らないことも多く、驚きと恐怖心を味わいました。
性教育は9割を家庭で、とおっしゃっていたが学校でも教え、家庭での会話のきっかけとなるような、連携のとれたやりかたをしていく必要があると思う。
性行為の低年齢化が進んでいる今、子供達に正しい知識と対処法を早く教えねばならない。教え方、伝え方については家庭と連携しながら研究する必要がある。
(講演を聞いての感想は、保護者は自分の子供だと言いにくい、先生の方はもう教える時期だが親との連携が難しいとされているようです。)

あとがき
1) 当院一般待合室のミニギャラリーでは松宮 昂(たかし)氏(若桜町井ノ口)の油絵を展示中。氏は20回も日展に入選された当地のベテラン画家です。氏の絵のモチーフは漁村の風景で、海辺に置かれた廃船や側の草むらで昼寝する猫、そして漁師の老男女の姿です。但し、目下展示中の絵は海外旅行(主に欧州)による取材から得た一級の作品です。よくご覧下さい。
2) 去る8月25日(木)午後、職員を対象に、外部から講師をお呼びして医療に携わるもの(病院特有)の心得るべき“接遇マナー”の勉強会をしました「あいさつ」とは、あ=明るく い=いつも さ=先に つ=(常に)続ける と教わりました。これからも職員一同、精進します。
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