No,105 平成16年12月20日(月)

■特集■ 去る11月18日、院長は若狭東高校において全校生徒に「知っておきたい性感染症」の講演を行ないました。当校においては3年前に続いて2回目です。
 その講演に先立ち阿倍校長は”11月3日の新聞によれば、厚生労働省は、18歳で64人に1人、19歳で50人に1人が妊娠中絶をし、それは20〜24歳が最も多く、10歳台は10年前の約2倍になっている、という調査結果を発表している”と引用し、院長の話をよく聞くように生徒諸君に諭されました。

■ 知っておきたい性感染症 ■  講師 院長 中山 茂樹

<講演要旨>
(写真のように、講壇一杯のスクリーンにスライドを投影しながらの講演です。)
 高校生の性体験者は以前は40%とか言われたが、今や60%とも言われています。そして妊娠や中絶をして互いの一生が狂うことが多いようです。
 やはり、高校生の妊娠は避けるべきです。高校生どうして子供ができると、結婚すると言い張って退学して社会人になったのはよいが5年か10年で別れるケースをよく見ます。

 妊娠を防ぐための努力をしいなといけません。コンドームをつけてと女性から言うと男性に嫌われるので言えないと言うのは全く良くありません。自分(女性)のことを相手(男性)は本当に思っていてはくれないのだ、と思うべきです。

 女性の生理が数日遅れれば妊娠2ヶ月と考えて欲しい。妊娠したなら正常か異常かをまず見極めねばいけません。異常というのは子宮外(卵管)妊娠などで、この場合は手術を要します。

 ピルは医師の処方が必要で適切な使用でないと効果がありません。また女性の基礎体温(朝目覚めの時の体温)法にしても、しっかりつけても安全な日は狂うことがありますから安心できません。妊娠しやすい日は個人差が強いのです。妊娠やこれからお話する性感染症にしても、一番安全なのはコンドームと言えるでしょう。

 さて、本題の性感染症に入ります。この感染症は @エイズ A淋菌感染症 B性器クラミジア C性器ヘルペス D尖形コンジローム Eトリコモナス F梅毒 Gカンジタ症 HB型肝炎 などがあります。

 これらは性器だけに発症するのではなく、オーラルによって咽喉にも発症します。

 @のエイズについては今や世界で4000万人が罹患しているといわれているが、アフリカ等にはどれだけいるか分からない。欧米では減少しているが日本では増加傾向にあると言われている。良い検査法ができているが中菜が検査を受けない。感染していると分かった時点ではもう遅い場合が多いのです。(保健所では無料でしてくれます)

 Aの淋菌感染症は1週間くらいで排尿の時傷みを感じるので分かります。すぐ治療すれば直り易い。

 Bのクラミジアは以前は何十人に一人だったのが昨今5人に1人ともいわれています。

 Cの性器ヘルペスは性器の外部に1ミリほどの水脹れができ、これは潰れると大変痛いものです。

 D尖形コンジロームはウイルスによるもので、いぼいぼが外陰部や膣、肛門などにできます。

 飛ばしてFの梅毒は近年減っていますが、極めて怖い感染症です。初期から4期まで進行するが3期で皮膚、内蔵、骨がボロボロになります。

 HのB型肝炎は肝炎ウイルスによるものですが、肝臓ガンに進むことがあります。輸血だけでなくそのウイルスのついた注射器でちょっと体を突くだけで感染することもあるのです。

 以上、性感染症の色々とその症状、感染経路などを話してきましたが、先ずその怖さをよく知ること、そして感染しないためどうすればよいかを考えて下さい。自分は感染しない、自分は別だ、と思うのは大きな間違いです。

あとがき
1) 当院ミニギャラリーは目下 吉田 正喜氏(小浜市山手)の能画です。来月は替わりますのでよくご覧置き下さい。
2) 今年ももうすぐ終わります。皆様、良いお年を。
閉じる