No,102 平成16年9月25日(土)

■古き良き日本人の心を!■  小児科 医師 中山 真里子
 やはり“暑さ寒さも彼岸まで”、きびしかった残暑もようやく去り、朝晩は随分涼しく、蝉に代わって鳴く虫の音にほっとする今日この頃です。

 それにしても今年は早くから夏日となり、長い期間暑く、台風の上陸や豪雨による被害など記録ずくめでした。喜ばしい記録の数々はオリンピック。期待通りの結果、不本意な結果に一喜一憂しつつも選手の姿に多くの感動と勇気とさわやかな気持ちを与えられ、あらためてスポーツのすばらしさを感じました。

 一方、乳幼児虐待や凶悪な事件がひきもきらず、報道されない日がないほど。“またか!”と思いながら、日常茶飯事化し、感覚が麻痺してしまうのではと恐ろしさを覚えます。6千円を盗みさらに命を奪ったという事件もありました。人の命がどんどん軽くなってきているように思えてなりません。

 我家では昨年から普通の鶏と烏骨鶏を飼い、日中は小屋から出して(草花の被害には多少目をつぶって)やるとエサをねだって後を追うほどになつきました。それが昨年8月には2羽、今年6月には1羽、そしてつい先日は1羽が(近くの山の狸かテンかイタチか)何者かにやられてしまいました。洋服を着せ美容院に連れて行くという人並みに犬を飼っている方に比べ、あくまでも動物は動物という飼い方ですが、それでもいなくなると気持ちが滅入り悲しいものです。だから何の理由もなく勝手な理屈で短絡的に人の命を奪う現象は良き日本人の心を忘れたヒトなのでしょうか。

 小泉八雲(=ラフカディオ・ハーン-明治23年来日)などの外国人の目から見た日本人は礼儀正しく勤勉で自然と共に生きる素晴らしい民族だったようです。欧米に追いつくために効率、合理性を優先させた結果、長い歴史の中で築き上げてきた固有の文化や心情を切り捨ててしまったように思えます。多くの芸術面で世界で活躍している日本人には日本固有の文化の輸出の役割をになって欲しいものです。

 芸術の秋です。先ずは身近なことから鈍化した感覚を研ぎ澄まし、虫の音色を聞き分け、ききなしをしてみるのもよい季節です。心豊かな日々を送りたいものです。

■子供の遊びから得たもの■  看護助手 松宮 邦子
 私には3人の子供がいますが、3人とも“光るどろ団子”作りに夢中になった時期があります。どうして毎日団子ばかり作っているのか不思議に思うことがありました。

 そんなある日、保育参観で私も団子作りに挑戦してみました。ただのどろ土を丸めていくだけですが、すぐにヒビが入り、水をつけるとネトネトになり、うまく作れません。でも回りの子供達は見る見るうちに団子になり、よく見ていると良い土を見分け、ヒビが入ったときの水の分量、ツルツルにするためのシロ粉の作り方など全てを知っていました。

 割れてもあきらめず何度も同じ作業を繰り返していました。まだ上手に出来ない子は大きい子の手をじっと見ながら、また小さな手を動かし始め、皆夢中でした。ある子育てコーナーの記事に“団子作りは形の無い物から有る物を生みだし、創る喜びや、何かを作れる自分への自信、他人の技術を認め合い、働く人の姿に関心を持つ豊かな感性を育てる”と書いてありました。私はただの土遊びと思っていたことにこんなに深い意味があること、子供達にこんなに素晴らしい自然の才能が備わっていることを知り、すっかり関心しました。そして、子供達からとても大切なことを教わりました。

3Dから4Dへ  当院は9月中旬から胎児の様子を見るための超音波画像診断装置を、4D(立体映像をコンピュータ解析で動かす)にしました。嶺南初の導入です。

8月5日(木)午後、大飯中学1年生男子4、女子4名が当院を訪問。“生命の大切さ”を学ぶのに院長から生命の誕生の不思議や胎児の成長の驚異などを聞き、助産師や産後のお母さんからも話を聞きました。
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