昨年の冷夏とはうって変わって雨の少ない梅雨で6月から早くも夏がやってきたかのように気温の高い日が多く、連日の暑さに驚くばかり。各地で最高気温を塗り替えています。このためか、早くから夏風邪のウイルスたちが活発のようです。皆様体調はいかがですか。
この天候で水不足を心配していたところ、13日には新潟中之島町で、18日には当県嶺北の美山町、福井市や鯖江市などに局地的な豪雨があり、改めて自然の脅威を感じました。同じ県でもこうも違うのですね。被災地の困惑は計り知れなく、一日も早い復興を祈らずにいられません。
四季がはっきりしていて、季節の移ろいを楽しめる日本のはずが、近年、春と秋を十分に味わえなくなっているように感じるのは私だけでしょうか。その上、このところ日差しも強く、皮膚が痛く“焼かれる”と感じるほどで、やっぱり高層のオゾンが破壊されているからか?と思わされ、異常気象と共に地球環境の変化が気になります。
時は太古から同じ速度で刻まれているはずですが、今を生きている私には目まぐるしく流れているように感じ、毎日を小走りで過ごしています。思えばこの地に開業して早9年、このスマイルタイムズも今号で100号を数えました。図々しくも気持ちだけは10年前と変わらず、いつも前を向いていたい方ですが、自然には勝てません。時には後ろを振り返ることも必要ですね。“初心”を思い起こすと新鮮な気持ちになれます。
人間はつらかった事等は忘れるようにできているから、うまく流しながら生きているほうがよいので、それがいつまでも突き刺さっているとPTSD(心的外傷後ストレス障害)として、心身に影響を与えてしまいます。自慢じゃなくて私は本当に図々しくできていて、もう少し覚えていたほうが、思い出したほうがいいことでも、忘れ上手で、今を生きています。(ただ、流されているだけ、とも言えるかもしれませんが・・・)
4月から小学生となった息子に“生れてくれたありがとう”とか“よくここまで育ってくれた”という感激を忘れ、ひらがなが書けるようになると“もっときれいに、丁寧に”と次々、要求が膨れます。「立てば歩めの親心」だとも言えますが、マイペースの息子に朝などは特に時間を気にしながら、ついつい口うるさくなってしまい“おばば”と言われ、頭を触りながら“やっぱり角を隠してる”と皮肉られ、はっとすることもしばしば、反省の連続です。育児書のありがたい教えをすっかり忘れ、“ダメにする”“やる気を無くす”ことばを浴びせる毎日です。これも忘れ上手なのか、とまた反省です。
夏休みの宿題はいつも夏休み終わりに両親に叱られながら仕上げていた自分の子供の頃を忘れて、息子はそうはならないように(絶対、親に似ているので同じようになる、親以上であるはずがない、と内心では思い矛盾を感じながら)口うるさく言いそうな気がしています。忘れ上手も困ったものです。
さらに暑い夏となりそうですが、初心や出会いの時の気持ちを忘れずに、せめて心は涼しく、さわやかに過ごしたいものです。 |
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