No,99 平成16年6月23日(水)

■ストレスは解消し、少子化には歯止めを■  院長 中山 茂樹
 こんな早い季節に台風が通過し、小学校も10時半で帰宅という指示がでました(6月21日)。今年は台風の当たり年なのでしょうか。

 さて、私は自分にはそれほどストレスは貯まっていないと思っていたのですが、ある時ふと自分の精神状態が異常に軽くなっていることに気づき、“ああ!自分もストレスが貯まっていたんだ。”と驚くことがありました。何気ないことでストレスが発散してしまうこともあるものだと感心した次第です。

 ストレスは貯めないほうがいいですね。梅雨の蒸し暑さのなかで、日々、ストレスの貯まることが多いと思いますが、何か発散できるもの、事、人などを見つけていきましょう。

 予期はしていましたが、出生率がとうとう1.29まで下がりました。まだもう少し下がると思いますが、団塊の世代(昭和22年前後生れ)では260万〜270万人もいるというのに、10歳代は115万前後しかいないというのは寂しいというより、日本の将来として困った事と思います(ちなみに私の世代-昭和20年代終り〔1953〜55年生まれ〕−は200万弱です)。この状態があと50年続くと0歳〜60歳の人口は6600万人くらいになります。すると60歳以上の人は何人になるのでしょうか。

 今の人口が1億2千万人程ですから、単純に計算しても50年後には3千万以上の人口減少です。国としての労働力の問題や国が国民からしている借金の返済などを考えると、母集団の減少に応じて一人当たりの税金は随分増えることになるでしょう。私の時代はいいとしても子供たちが大きくなる頃にはべらぼうな税金を取られることを考えると、可哀想な気がします。いくら働いても給料の25%くらいが税金で取られるような世の中になってしまうのではないでしょうか。

 労働力不足、税金不足、今のつけを将来へ持ち越さないように私達が考えておかなくてはいけないと最近強く考えています。その点に絞れば子育てに係る費用が今の3分の1くらいになれば少子化に歯止めがかかるのではないかと思いますが、難しいことなのでしょうか。

 最後に、話変わって、当院のホームページ中のQ&Aのコーナーでは毎日たくさんの質問があるのですが、自分のは載せないで下さい、という方が多くあります。これでは何のためにオープンのQ&Aか分からないので、これからは、ホームページ上に載せてもいいという方のみお返事を書かせて頂こうかと考えています。


■手作りの大切さ■  調理師 M・Y
 忙しく毎日を過ごしていると、つい手っ取り早く食べられるものに傾きがちになり、栄養価を忘れてしまい、特におやつなどお金を出せばすぐ口に入れることができる方へ行ってしまう・・・。私も独身時代は自然食のお店で勤めていた時もあり、食べ物の大切さ、危険な添加物についても理解しているつもりであっても、つい忙しさに負けてしまいがちの中、毎日の患者さんの食事を作るようになってから、忘れかけていたものを思い起こせるようになりました。

 1日の中での栄養のバランス・・・三回の食事の中でどれだけの栄養を摂るか、ただ単に食べる食事の摂り方と、毎日の積み重ねで体に受ける影響がどれだけ大きいか・・・を考えながら作ることは大いに勉強になり、ひいては我家の食卓も野菜中心のバランスのとれた食事になりつつあり、当院の厨房で仕事をするようになったのは、とても良かったと感謝しています。

 当院のメニューで食事を作りながら、我家のメニューも考え、楽しく厨房で働いている毎日です。


あとがき
1)今年初めて日本を襲った大型台風(6号-6/21)は当地のほぼ真上を通りながらさしたる被害もなかったのは幸いでした。
2)院長の文にあります出生率や人口問題を考えるのに格好な統計グラフがありましたので、下欄に貼り付けました。一目瞭然ですが、戦後、人口動態がこんなに著しく変わったのはまさしく日本が先進、文明国の仲間入りをした証拠でしょう。
中日新聞 (中日サンデー版 平成16年5月23日付) より
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