No,85 平成 15年4月22日(火)

■’60年代の生活に戻ろう■  院長 中山 茂樹
 急に初夏の陽気となり、土の中の虫もゴソゴソし始めていることでしょう。我が家でもカタクリの花が終わり、雪持草の花が華麗に咲いています。春はいいものですね。

 イラク戦争が終わり、復興支援などがとりざたされていますが、それよりか外国から日本に対する経済復興支援が欲しいところです・・・。政治を見ていますとすべて対岸の火事を見ているような気さえします。

 高齢者社会に対する処方箋が出されていないように思いますが、皆さんはどう思われますか。少子化イコール高齢化なので、両者併せて施策が欲しいところです。

 一方、偉い政治家がいろいろの不況対策を述べておられますがどうなることでしょう。私が考えますに、我々が1960年代の生活に意識として戻ればいいのではないかと思います。あの頃は「それは贅沢だよ」という意識が強く残っていましたし、「ブランド物」といえば高嶺の花でした。一度身に付いた意識、習慣を捨てるのは大変だとは思いますが、その頃の考え方や生活に戻ってしまえば気は楽になりますよ。

 景気の立直しは偉い先生方にゆだねておいて、私たちは率直、質素、倹約な生活を基本として立て直していくのが大切なのではないかなあと思うこの頃です。
 世間から与えられた価値観を自分独自の選ぶ価値観に戻してしまえば、自らいろんな人と仲良く協力しあえる生活に戻るような気がします。
 私は60年代のノスタルジアな生活は大好きなので、そんな世界に戻ることもいいものだと思っているのです。
 人が人を大切に思い朴訥でも人間味あふれる生活は人の本質ではないか、と思います。
 如何に文明が進もうともいつも人が中心の世の中であることを望んでいます。
 

■毎日が勉強と発見■  看護師 M・U
 当院にお世話になって5年、振り返りますと最初の頃は今思っても恥ずかしいくらいの仕事ぶりでした。10年ひと昔、医療の世界も大きく変化していく中での現場復帰。そう思いながらもそんなに気にもとめずに歩き出した私ですが、その過信は見事に崩れ去りました。

 初日より頭の中は真っ白、カッと熱くなり何も分からず、(今思うと更年期の始まりと重なっていたのでしょう?)パニック!仕事らしい仕事も満足にできず、迷惑ばかりの連続。そんな私を一から十まで先輩の(私よりはるかに若い)皆様に教えて頂き、毎日が勉強や発見の連続でした。そして(まだまだ勉強不足ながら)やっと今日の私になることができました。

 これからはさらに患者様の話しをよく聞くことができ、よく説明ができる、態度と知識と、加えて明るさとで接していくよう努力して参りたいと思っております。

 話しは変わりますが、我が家に家族が一人増えました。孫の優菜8ヶ月半です。今までの大人だけの生活だったのが、今は優菜一色。毎日発見の連続です。自分の子育てとの時とは違い間接的な分、ゆとりをもって接することができ、幸せな毎日です。好奇心の旺盛な私ですが、優菜にかかってはタジタジです。

 私も人生50年の節目を迎え、多くの人たちとの出会いや別れがありました。これから残された人生においては人との出会いを大切に、新しい自分を発見していきたいと思っております。
 

 お知らせ 
1)当紙前号(3月25日発行)で4月1日から当院医療用コンピュータを新しく入れ替えることを予告しましたが、無事、予定通り1日から稼動しています。3月までの請求書や「薬剤情報」とは変わったことがお分かり頂けたでしょうか。特に「薬剤情報」はカラーで薬の形状を示すことができるようになったのできっと喜んで頂けるものと思っています。

2)多目的ホールでは3種のエアロビクス(マタニティビクス、アフタービクス、ベビービクス)を行なっています。
 参加したい方は婦人科看護師にお尋ね下さい。

3)当院ミニギャラリーはただ今辻 家晴さん(小浜市山手)の船舶の精密なペン画です。月末には新しい作品と入れ替えます。
4)4月からは医療費の改定で個人負担が3割に増えました。ご了承ください。
いろいろの事情でこの世に生を受けることができなかった児をいたみお経を頂く「水子(稚子)供養」を毎年4月に市内のお寺で行っています。今年も多くの当院職員が参加してしめやかに行いました。(右写真)
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