この間、テレビドラマで"自然は子孫からの預かりもの″と言っているのに感銘しました。今こそ自然を考えておかないと将来どうなるか。はたして私達が魚捕りをしたような小川がいつまでもあるのでしょうか。皆さん一緒に考えてみませんか。
さて、この15日に若狭東高校生約650人を前に「妊娠と性感染症」の話をさせて頂きました。まずこれだけの数になると一人一人の「性」に関する知識も随分異なるだろうからぜひ正確な知識を持ってもらうこと、極力簡単にしながら病気に対して盲目的に恐れを抱かないようにしてもらうこと、というつもりで話をさせて頂きました。資料の取捨選択やスライド作りなどが大変でしたが、自分自身の再認識や勉強に大いに役立ちました。でも、ひょっとして生徒諸君の方が私よりもっと知っていることがあるんじゃないかな?という思いが少し頭をかすめましたが・・・
「性教育」というより性にかかる正確な知識を持ってもらうために妊娠の話をするのは小学生の高学年から中学生の低学年の間かな、とも思いました。性をむやみに避けようとしたり否定するよりは責任を持って向き合い肯定するほうが正しいことは言うまでもありません。ただその方法が難しいのです。
その昔、私が中学2年生の時、私の机の上に「How
to sex」という本が唐突に置かれていたのを思い出します。その本に関しては誰が置いたか等の話はずっと出ませんでしたが、最近になって父親のしわざであることを確かめました。
この本は何回も繰り返し読みましたが、その時、なぜ妊娠するかは本当はよく分かりませんでした。というより妊娠に関しての現実味はありませんでした。ところがその後、ひょんなことから医学部に行き、産婦人科を専攻して今や、妊娠していただくためにどうすればいいのか、悩みは尽きません。
妊娠の問題とは別に、性に関しては性感染も多様化しているように思えます。エイズや梅毒、B型肝炎にしても死に至る病と言えなくもありません。性の奔放な自由化の恐ろしさを知り、性の問題を正確に理解して、予知、予防に高校生が心がけてくれることを願ってやみません。
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若狭東高校での講演中の一コマ。
院長が医学部生の頃、所属していたラグビー部でニュージーランド遠征を果たした時のエピソードを語っている。 |
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