No,61 平成13年4月19日(木)

■野の花・息子・ラグビー・5周年■  院長 中山 茂樹
 三題噺ならぬ四題噺のようですが、上の四語は特に関連はございません。
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 桜の咲く頃になると、私は上を向いて歩くより、つい足下の山野の草花を眺めていることの方が多いようです。カタクリの花から始まって、ホウチャクソウ、一人静、二人静、チゴユリ、笹ゆり、破れ傘などなど、華々しい花もよいのですが、路地の草花に愛着を覚えます。
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 先日より息子が幼稚園に通い始めました。今まで私と同じ8時過ぎまで寝ていたのに、7時前に起きるようになったことは”オドロキ”です。というよりも私も7時に起きるようになったことはもっと驚きです。私も年のせいか、息子と同じように緊張しているのでしょうか。まあ、どちらにしても、息子が喜んで通園しているのは喜ばしいことです。
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 私の大学のラグビー部が50周年を迎えるに当たり、思い出の原稿を書けと、先日部の会長より電話を頂きました。東京を離れて20年、私の歳に近い医者達とはやりとりがあっても、大先輩や少し先輩には年賀状ぐらいのもので、又、全く知らない後輩も数多くおりますが、50周年行事をするから出て来いと言われると、出不精の私でも何だか行きたくなっております。まさか、試合に出ろとは言われないでしょうから、ニュージーランドのラガーマンや慈恵医大、岩手医大の交流のあるチームからも出席者が多数来られるとなると、本当に久しぶりに会ってみたくなるのです。20代のあの汗と泥にまみれた私の青春が心に蘇って来ます。
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 平成6年、市内四谷のビルで診療を開始して1年余りの後、平成7年12月中旬、現在地に独立医院を建てて、早、5年余りの月日が流れました。思えば無事ここまでやって来られたのもひとえに皆様方からの叱咤激励と暖かいご支援の賜物と存じております。ここに深く感謝の意を表わします。
 今後とも患者さんの立場に立って、共に病に立ち向かう医師であり、暖かい、心や安まるクリニックであり続けたいと念じております。
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  ここまで書いて、この四題噺のキーワードはどうも「愛」か「愛着」のような気がしてきました。

■看護の心■  看護婦 仲野 洋子
 学生も終わり、載帽式の日に、嬉しくてナイチンゲールの像の前で友達とやたらに写真を撮った事が懐かしく思い出されます。

 憧れのナースになって14年目の私は、私の描いたナースに近づいているのだろうかとふと初心に返って考えるのですが、まだ答えが出ません。ナイチンゲールは「看護とは、自分自身は感じたことのない他人の感情の中へ自己を投入する能力を必要とする仕事で、他に存在しないのである。」と書いています。その通りなのですが、相手を理解し、相手の立場に立って考え、うまくコミュニケーションをとるという事はとてもむずかしいようです。

 昨年、私は妊娠中に肺気胸で他院に入院したことがありました。二晩ほど、痛みのため眠れず、動けずの不安と苦しみの中で、励まし、お世話して下さった看護婦さんの言葉は忘れられません。横を向いてクッションを挟むと楽かなあと体制を工夫してくださったり、ポータブルトイレの後始末や身体を拭いて下さったりと普段私がしていることをしていただく立場になったのです。私の話を一生懸命聞いてもらえると痛みが和らぐ気がしてくるのです。(薬を使わないと本当は痛みは消えないのですが・・・妊娠中のため使えなかったのです。)

 このように今までに自分が経験した事と、一言一言、緊張していた新卒の頃を思い出して、これから少しづつでも大きくなればいいなあと思っています。

あとがき
 院長の文にもありますように現在地に開業して5年余が過ぎましたので、5月中旬に記念パーティーを計画しております。

<左  写真説明>
当院が行なっています体外受精の内、顕微受精用の器具。顕微鏡を覗きながら採卵した卵に精子をガラス針で直接受精させる装置。高度な技術を必要とします。
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