No,49 平成12年4月19日(水)

■そのまま で/が よい■  小児科 医師 中山 真里子
 桜に代わって、この季節を待っていたようにさまざまな草花が咲き、木々の芽吹きの美しい頃となりました。

 自然界の景色を見ていると、生命感があふれ、こちらまで希望が沸いてくるような気がします。今春より入園、入学、就職された方はなおさらでしょうね。新しい生活はいかがでしょう。新しい環境にすぐ入っていけたり、なかなかなじめなかったり、個人差がありますね。

 今年中学1年生になった私の甥は長男なので弟や妹より神経質のようで、春休み頃より目をシバシバさせ、チック症状が出ていたようです。家族もよく承知していて、“中学はどう?”などという緊張させるような話題を避け、暖かく見守っていたものですから、徐々に緊張もとれ目をしばつかせることもなくなってきました。

 一方、姪のほうは登園しては泣いているようです。お友達が出来、皆と楽しく遊べるようになるまではもうしばらくかかりそうです。この子の姉の同じ頃と比較すると、頼りなく幼くみえ、同じ親から生まれた姉妹でも性格の違いを改めて感じ、不思議です。だから面白いのでしょうけれど。

 相田みつを氏の詩「そのままでいいがな」という言葉でほっとさせられます。そして、“つまずいたって いいじゃないか 人間だもの”“欠点まるがかえで信ずる”という言葉(いずれも「育てたように子は育つ」という著作)に勇気づけられ、養育者のありようを教えられます。

 “育児は育自”とはよく言ったものです。“トマトはね トマトのままでいれば本物なんだよ トマトをメロンに見せようとするからにせものになるんだよ みんなそれぞれほんものなのに 骨を折ってにせものになりたがる”という詩の通り、ありのままその個性を受け入れられれば、どんなに幸せなことでしょう。

■30ン歳 の手習い■  看護婦 知見 好美
 通勤途中のところどころの桜の花もほぼ満開。歩道を見ると小さな体に大きなランドセルを背負って歩いている1年生らしき子供の姿。本当の春が来たなーという実感がします。

 1年生と言えば私もただ今1年生の真っ最中なのです。昨年の今頃、長女に「パソコンやろう」とそそのかされて、ついついその気になって、パソコンを購入しました。そして娘のほうは学校でパソコンクラブに入り、又、自分で毎日のように触ったりしてドンドン上達していきました。

 私はと言えば……。昨年末になって、年賀状くらいは自分で作ろうと思い立ち、本を片手に四苦八苦しながらパソコン前に陣取りました。それからは、ちょっぴり欲が出て、今はEメールを友人に送ったりして楽しんでいます。いや、楽しんでいるというのは大げさで、うまく送信できたかしら?と不安になって、「メール着いた?」とドキドキしながら電話で確かめるといったところです。

あ と が き
1)近頃、婦人雑誌などで体外受精の記事をよく見かけます。いずれも、恥ずかしがらず、隠し立てせず、堂々と体外受精を受けることを勧めています。この19日、日本産婦人科学会は国内新生児の内、10年度で1万2千人、率で言えば1%の赤ちゃんが体外授精によって産まれていると発表しました。どうか、不妊で悩む方は当院でご相談下さい。当院は県内でも数少ない体外受精の技術と設備を有しております。(人工授精はどこでもできます。)

2)当紙46号(本年1月号)で、昨年度中に当院の職員5名が結婚しました、と報じましたが、さて、ここ半年の間に、その結婚組も含めて、4名の方に赤ちゃんが生まれました。初産の方や4人目の赤ちゃんという方もおられます。当院内(事業所内)託児室があるお陰で安心して産めるということのようです。1)と併せて日本の少子化に歯止めをかけることができますれば…幸いです。

3)当紙47号で、授乳指導(産後、当院に入院されているお母さん方に、授乳の仕方や、ミルクの与えかたの指導)をして下さっている明治乳業の専属指導員(栄養士)の深沢さんの文章を掲載しましたが、今年から更に3月と9月の2ケ月だけは、雪印乳業の方にもお世話になり、指導していただくことになりました。
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