No,42 平成11年9月13日(月)

■母校が無くなる 懐かしの時を忘れたクラス会■
小児科 医師 中山 真里子
 9月に入り、朝晩の風に秋の気配は感じられつつも残暑の厳しい毎日です。猛暑、豪雨の今夏、自然災害またそれによる事故もあり、あらためて自然の脅威を感じる夏でもありました。皆様はどんな夏お過ごしになりましたか。

 私は8月14日、“2001年より我が母校が無くなる”そんな衝撃的な文章が付記されたクラス会の招きに出席するため故郷への飛行機に乗りました。全国的にも珍しいのかも知れませんが、私の故郷の県立高校はどれも男子高、女子高とに分かれていましたが時代の流れでしょうか、数年前から県内各校が徐々に共学へと変わり、とうとう我が母校も21世紀に共学となるというのです。

 通学時に見かけた旧制高校の名残りのような下駄履きに腰に手拭ぶら下げ、ぼろぼろにした白線帽の男子生徒(私の頃にはまだいました)は意識する程度で高校としての交流はありませんでした。でも、女子高の不都合は全く感じず、女子だけの故か明るくのびのびと過ごせたように思います。伝統もあり、希少価値の県立女子高のままでよいのではないかと思いつつ、15日は卒業以来初めて懐かしの母校を訪ねました。名前も変わり校歌も無くなると思うと感慨も一入(ひとしお)でした。

 クラス会では20年ぶりの懐かしい顔に出会い、文字通り時の経つのを忘れ、夜遅くまで話に花を咲かせました。不思議にも話し方、仕草は高校時代そのままのクラスメイトと話していると、私も母に預けてきた息子のことも忘れて、あの10代の頃に戻って楽しいひとときを過ごし、明くる日、故郷を後にしました。

 我が安積女子高はコーラスでは全国で1・2位を争う名門なんだけど、それはどうなるんだろか(私も1時期所属しただけに)、そんなこんなを考え、帰りの機内ではやはり時は大きく流れていることをしみじみ感じたことでした。

■赤ちゃんの寝顔■  看護助手 松宮 邦子
 私が当院で仕事をさせて頂いてまだ一ケ月余りですが、毎朝必ず目に止まるのは新生児室ですやすやと眠っている赤ちゃんの寝顔です。

 赤ちゃん同士向き合っていたり、同じポーズで同じ向きをしていたり、手を口の所へ持っていき安心しきった姿はとても可愛らしく、とても穏やかな気持にしてくれます。まるで魔法が掛かったかのように幸せな気分になり、自然と笑顔も出てきます。

 時々ガラス越しに赤ちゃんを見ているお父さんもニッコリしながら、きっと疲れを癒してもらっているのでしょう。私も今は子育ての真っ最中で慌ただしい毎日ですので初めて自分の赤ちゃんに出会った頃の事を忘れかけていました。でも、毎日小さな赤ちゃんの寝顔を見ながら幸せは自分の一番身近なところにあり、子供の一番自然な姿が私たちを幸せにしてくれているのかなと感じさせられました。

 また、今日も新しい寝顔に会えるかなと楽しみです。

あ と が き 
1)当院ミニギャラリーは石川県小松市の故福多貞子さんのちぎり絵を展示してきましたが、今月で他の方の作品に変わります。ごゆっくり堪能しておいて下さい。

2)7月上旬より、かねて念願の当院の増築工事が既存の建物の西側で始まりました。
増築の意図は少しばかり増床する(ベッド数を増す)事と、何よりも事業所内託児室を充実させることにあります。
当院は3年半前、当地に新設する時から“小さいお子さんをお持ちのお母さんに勤めやすい職場を”をモットーに院内に小さな託児室を設けました。これでお母さん方は子供を連れて来て、連れて帰ることができます。
増築中の託児室は今の倍以上の面積。畳の保育室や乳幼児室、遊戯室や調理室も完備します。
皆様出来上がったら一度ご覧下さい。
9月11日、1階の鉄筋が立ち上がりました
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