No,34 平成11年1月11日(月)

■育児雑感■  院長 中山 茂樹
 新春早々から寒波に見舞われ雪のため足の確保に困られた方もおられたと思います。以前に、保健滋賀病院に勤めていた頃、雪の日に外来患者さんがたったの4人であったことを思い出しますと、日本海側の方はたくましいものだと、感心しています。しかし、くれぐれも事故にはご用心下さい。

 さて、年のいった新米の親になって1年と8ケ月、父親ぶりも少しは板についてきた今日この頃ですが、育児雑感を書いてみたいと思います。

 女性は、妊娠、分娩を通して母になる準備ができ、育児も自然に(勿論、泣く児にせまられてと思いますが…)してゆけます。その点、私なんかはほんの僅かな育児の手伝いをするだけです。だから家内を見ているとどこにそんな体力があるんだろうと感心してしまします。授乳をしている頃は母と子の二人のリズムでしていて、決して3時間ごとなどという不自然なものではありませんでした。赤ん坊がお腹をすかして泣くとお乳をあげる。オムツが濡れて泣く時はオムツを替え、わけの分からない時は泣かせながら話しかける。抱っこする。

 育児にはこうしなければならないという決まりはないのですから、自然にするのが当たり前です。授乳から離乳食に移る時は嫌がって食べなかったり、好き嫌いができたり、遊びながら食べたりと、実に子から教わる事は限りなくあるようです。これも自然のたまもので、こうだと決めつけることはストレスの源になります。

 何事も子から教わってゆくような考えで、たまに親の特権を行使するというふうにしてゆけば、育児にも少しは余裕が生まれるのではないかと思っています。(家内へ…ごくろうさまです。)

■“ 笑顔のある職場 ”■  事務 H・S
 「ありがとうございました。」(ホッ) これが生まれて初めて当院の婦人科の診察室にカルテを渡しに足を踏み入れた時の私の心境でした。

 一般に婦人科という場所は世の女性達が一度は足を運ぶところですが、そこに至るイメージは決して明るいとは言えないとその日まで、私は思っていました。

 私が中山クリニックの職員応募で訪ね、恐る恐るドアを開けると、そこには笑顔があり、その時もホッとしたのを憶えています。ただ、完全にリラックスできませんでした。なぜなら、診察室こそが謎に包まれた未知の世界だったからです。ですが、私の不安はそこまででした。先生も看護婦さんもみんな優しい笑顔の人ばかりだったからです。

 以前、私はある会社のマネジメントの業務に携わっていて、多くの人と接していましたが、その中に“笑顔”は存在しませんでした。そんな中で、当院を訪ね“笑顔”のある職場がとても魅力的に映りました。受け入れて頂けるならここで働きたい、とその時そう思いました。そして、昨年9月から、私は当院の一員となることができました。

 現在、私がこの職場で一番に学びたいと思っている事は他でもない“笑顔”です。いつか私の笑顔も誰かのお役に立てられればと思っています。

お 知  ら せ
1)産院の宿命として、日曜、祭日はおろか年末、年始も当院は活動しております。厨房における栄養士4名、それに看護婦10数名、そして、他の職員も一丸となって、365日当院は稼動しているという意識で日々を過ごしております。新年は暦の上の事、しかし、一つの節目として心を新らたにし、ご来院の皆様に真心をもって応対して行きたいと思っています。

2)2階上がった所のガラスで囲まれたゆとりのコーナー、ショーウインドーには毎月、工夫を凝らしたディスプレイがなされています。年末からは立派な門松が、3月には雛人形が、5月には武者人形が…といった具合ですが、多くは院内託児室の保母さんのオリジナル作品です。なかなかの労作で、そのアイデアは大したものです。

3)当院でも行なっているインフルエンザの予防接種は一般の風邪を引いても、違ったインフルエンザが流行っても、軽くて済むという効用がある事は間違いないようです。

4)当院の総合待合室のミニ・ギャラリーは目下「押し花」を展示しています。今月の中頃には、作品の差し替えをさせて頂きます。今の分をゆっくりご覧おき下さい。
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