No,31 平成10年10月10日(土)

■麻酔いろいろ■  院長 中山 茂樹
 季節の変わり目で寒暖の差が激しく、とかく身体に変調をきたしやすいので充分ご注意下さい。

 さて、赤ちゃんが産道を通って生まれてくることは、ごく当たり前のことのようですが、メカニズムなど分かっていないことばかりで、本当に神秘的なことなのです。誰しもが自然分娩を考え、願うのは普通のことなのですが、妊婦さんや赤ちゃんの状態によって自然分娩が無理な場合は帝王切開が必要になってしまうことがあります。その原因などの説明はまたの機会にゆずり、今回はそれに伴う麻酔についてお話します。

 産科においての麻酔は一般的に帝王切開の場合が大半で、麻酔の部位にはいろいろなバリエーションがあります。具体的には、全身麻酔(全麻)、腰椎麻酔(腰麻)、硬膜外麻酔(硬麻)、局所浸潤麻酔(局麻)静脈麻酔(静麻)などです。

 通常一般的には帝王切開は腰麻が用いられます。全麻は前置胎盤や高度妊娠中毒症の時に用いますが、眠ったまま産まれてくる赤ちゃんで、息をしないことが間々あり、危険な時があります。

 腰麻は、予定の帝王切開の時には広く用いられています。普通はこれでいいのですが、癒着があって一時間以上時間ががかかる時は麻酔が切れてしまうことがあり、また、妊娠中毒症や胎盤が剥がされかかっていたりしている時は麻酔をすると急激な血圧低下を認め、胎内死亡を起こす危険性があり、かなり慎重を要する処置の一つと言えます。

 硬麻は最も安全な麻酔です。合併症などあったりしても問題なく、危険性も少ないものです。(最近はこれが主流になっています。) 局麻は何と言っても体の一部分だけの浸潤麻酔なので、痛みを感じて頂かねばなりません。但し、本当に時間を争うような時には急いでできるこれに頼らざるを得ません。当院では真里子Drが麻酔医なので贅沢なことを言えますが、一般に手術に際しては産婦人科医が多くいるより一人の麻酔医が重要なのです。この間もTVで、外科医が頼まれて帝王切開の麻酔をすることがあるが極力断りたい、というコメントをしていましたが、実際、麻酔を簡単に考えてはならないのです。

 当院の帝王切開は、特に合併症のないケースは腰麻で、合併症があれば硬麻で行なっています。しかし、何と言っても自然に分娩ができ、安全で、楽なお産になることが、妊婦さんと私の共通の願いです。麻酔の要らない快適なお産のためには、妊娠中は常に体重コントロールと適度の運動、そして、分娩に向かっては何よりも精神的にリラックスすること、そして、食事はゆっくり、睡眠は充分にとることが大事です。

■アフタービクスに参加して■  大飯町本郷 浦松 志都子
 次女 桜が1月26日に当院で誕生して、はや8ケ月が経ちました。それまでのマタニティビクスに代わって、出産後2ケ月目から、同じ当院の婦人科待合い室で、毎週月曜日午後1時から行なわれるアフタービクスに通っています。

 5歳、2歳、8ケ月と3人の子供の子育てで時々ストレスが溜まるときもありますが、一週間に一度ビートの利いた音楽に乗って体を動かし、汗を流すと何とも言えない爽快感があります。レッスン中は看護婦さんや看護助手さんに下の子を見ていただけるので安心してレッスンをすることができます。(時々泣いてご迷惑をおかけしていますが…)

 3人も出産すると体型も変わり、なかなかお腹のたるみは隠せませんが、いつかは清水インストラクターのようなキュッと引き締まった体に!と、夢は大きく持ってレッスンに頑張っていきたいと思っています。皆さんもぜひアフタービクスに参加されて、 心身ともにリフレッシュして見ませんか。一人でも多くの仲間が増えることを期待しています。

お 知  ら せ
1)浦松さんの文の、当院で月・水の2回開催する「エアロビクス」はマタニティビクス;アフタビクス;ベビービクスの3種に分かれています。

2)当院ミニギャラリーは 服部昌美さん のイラスト風のほのぼのとした生活画に代わり、10月からは 宮田朝央(みやたあさお)氏 の日本画を展示しております。植物、静物が主ですが、てらいのない写生画をお楽しみ下さい。
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