No,29 平成10年8月10日(月)

■こどもは興味のかたまり■  小児科 医師 中山 真里子
 梅雨が明けぬまま、暦の上では立秋を迎えるという今年の夏ですが、皆様、夏バテなどなさっていらっしゃいませんでしょうか。

 私は、1歳を過ぎた息子と熱い戦い(?)をくりひろげている毎日です。

 独り歩きができるようになると、人間の特性である“両手を自由に使える”ということが可能になり彼の世界は無限に広がりました。興味のあるものを見るやいなや、目がいたずらっぽく輝き“何をしようか”と言った顔つきになります。その視線の先をすばやく確認し、彼が先か、私が先か、さあ競争です。危険や被害が及ばないと見てとる限りは静観しているつもりですが、時にはつい声が出てしまったり…はらはらどきどき、24時間付き合っていたらこちらが参ってしまいそうで、仕事をしていてよかったと思うことがたびたびです。

 でも、この何にでも興味を持つ、関心を示すということこそが、人間の行動の原動力となる精神的若さなのでしょうね。

 近頃、10代ですでに目の輝きを失い、世の中に背を向け、自分の人生に見切りをつけてしまう子供を見聞きすると、何とも心が痛みます。どこで、どうして、この世界に対する興味と関心を失ったのでしょうか。

 大人達が幾つになっても目を輝かせワクワクした気持ちで前を向いて生きていれば…そして、生命のいとおしさ、生きる喜びを子供達に伝えられれば……と思わずにいられません。息子を追いかけ回しながら、童心に帰れる一時を、積極的に楽しもうと思い直し、釣り上げた眉毛を下げる暑い毎日です。

■患者から受け付けの立場に■  事務 柿本 礼子
 当院の受け付けに立たせてもらって、もう半年になります。私はもとは、ここの患者でした。不妊症治療で通っていて、ずっと院長先生にお世話になっていました。まあ、あまり真面目な患者ではなかったのですが…。妊娠しにくく、もちにくいという体質で、なかなかむずかしそうだったので、「もういいや、これからは好きな事を思う存分するぞ!」(いいえ、実は充分していたのですが)と思っていた矢先、何と14年目に授かった子を1996年に無事出産しました。目下、当院の託児室で遊んでいます。(当院の職員は子供をここの託児室で預かっていただけるのでとても助かります。)

 さて、当院にはいろいろな不妊症の方が治療に来られていますが、“がんばって!”という言葉より“気楽に、力を抜いて!”という言葉をかけたいですね。

 ずっとこのクリニックに通っていて、スタッフの皆さんの感じがよく、何でも聞きやすい雰囲気だったので、「私もここのスタッフになりたーい」と思っていました。その思いがかなった今、私も感じのいい、何でも聞きやすいスタッフの一員になりたいと思っています。

あとがき
1)子供に関する文二本につき、写真も二人の可愛いいお子様を挿入しました。

2)当院のミニギャラリー=東野時夫さんの油絵に替わり、8月からはイラスト風のほのぼのとした生活の彩色画です。作者は小浜市西小川の「服部昌美さん」。いいでしょう!
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