今年は早くも梅雨入りし、湿度や不快指数の高い日々が続いています。こんな時の風邪はこじらせやすく、長引きしやすいので、くれぐれもご用心下さい。
このところ逆境にめげず、誠と静でありたいと考関えています。院の外の出来事に対し、天網恢恢疎(てんもうかいかい、そ)にして漏らさず〔老子〕(天の網目はあらくても邪悪は必ずひっかかる)の言葉を信じる心境でいます。
さて、今日、サッカーのワールドカップが開会します。日本はぜひ予選を突破して欲しいものです。さすれば長く応援出来るのですが、睡眠不足が気になります。
当院の敵はウイルス感染と環境ホルモン(ダイオキシン等)です。胎児のウイルス感染は種々のトラブルを引き起こします。医療レベルで分かっているものはほんの一部です。まだまだ未知の部分が多く、その都度、考え対処するので精一杯です。
単に風邪ですと一にうがい、二にうがいがよろしい。次に規則正しい生活とよく寝ること。三番目にバランスよく食べること。ここで環境ホルモンを含んだ食べ物ですと免疫機構の脆弱化、抵抗力の低下を引き起こし、ウイルス感染、細菌感染で侵襲されやすいのです。将来の生活を安全なものにするためダイオキシン等環境ホルモンの発生を抑える工夫が今必要なのです。
さて、当院も乳房マッサージを本格的に始めます。マッサージは脂肪細胞を破壊するため母乳中のダイオキシンが増えるかも知れないという危惧もありますが、新生児の免疫力上昇のために、両刃の剣の感がありますが、取り組みたいと思っています。
また、最近新聞を賑わせている非配偶者間体外受精は、これからもさらに論議が交わされるでしょうが、私が昭和61年に体外受精を始めた頃は、非配偶者間などは考えもしなかった事です。医学の進歩はすざましいものだと思いますが、倫理についての 論議も十分にされていかなければならないと思っています。
昨今、このことに限らず、人道、倫理についての対話がなされないように思えてなりません。院に関わる出来事もその辺にあるように思っています。 |
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