No,25 平成10年4月10日(金)

 (宮川先生は日本から派遣の医療奉仕団の一員として、昨年は2度、本年は1度、計約5ケ月間、アフリカのケニア共和国に渡り、支援活動をして来られましたが、今度は3月末、ジュネーブでの打ち合わせを経て、フィリピンの首都マニラを基点にして、支援活動に従事されることになりました。先生がご健康で、国際貢献に尽くされますよう、当院の職員こぞって祈っております。当紙には前2回に続き、ケニアでの見聞の第3回目を書いていただきました。)

■第3回 ケニアは今■  非常勤医師(産婦人科) 宮川 桂子
 さて、ケニアにおける医療問題に入りますが、私たちは公立の施設を主に調査していましたが、どこへ行っても公立の施設はひどい。まず設備が話にならない。お金がない、水がない、立派な病院の建物は出来たが、水の設備が無いため入院患者を受け入れられない、血圧計が無い、体温や呼吸数、脈拍数の記録すら無い、ノートが買えないからカルテはただの紙切れをピンで束ねただけのもの、政府からの給料が余りに少ないのでまるで士気が無く、やるきが無い。資金が消える、薬が消える、などは当たり前の事でした。医者などは病院にほとんどいなくて、自分で開業してそちらとかけもちで仕事をしている。給料の低さを考えると責められない。むしろ、そんな給料でよくぞ公立病院に勤めているなあ、と感心さえします。

 ケニアは、アフリカの他の幾つかの国と並んで援助の沢山入ってる国です。日本からも研究施設の建物や、医療機器、空港建設、人口問題のプロジェクト、青年海外協力隊などなど、いろんな援助がなされて来ました。もちろん日本だけでなく、デンマーク、アメリカ、スエーデン、イギリス、イタリア、ドイツなども、息の長い援助を続けて来ました。医療の分野でも他国の援助がないと維持していけないものが多くあり、なかなか自立が難しくなっています。なぜかと言うと一般にお金が無いから税金がきっちり徴収されない、貧しいから役人の汚職が蔓延していて、予算がまともに執行されない、そして大事な経済活動は他国に牛耳(ぎゅうじ)られている。

 しかし、首都ナイロビを見る限り途上国としてはまあまあじゃないかと思われますが、首都以外はたいした町もなく、一般的な民家は、お金による収入は極めて少ない(1ケ月5000円もあればいい方かも知れません)、よって税金も医療にかかるお金も、捻出するのは難しいことだろうな、と想像できます。

■心やすらぐ応対を■  事務 赤尾 典子
 2人の子供たちも少し手が離れ、そろそろパートでもしようかなと思っていた時、まず頭に浮かんだのは病院で働きたいということでした。"白衣の天使"になりたい!と思ったのですがチョット無理、いや、全然無理!(なにしろ免許が無い!)では受付ならできるかも...そう思って捜していた所、当院で働くことが出来るようになりました。

 受付に立って10ケ月、何人の患者さんに出会ったことでしょう。子供を待ち望んで通っておられる夫婦の方や、大きなお腹の妊婦さん、お孫さんを抱いて連れてこられるおじいちゃんやおばあちゃん、中には、小学校や中学校の同級生といったむかし懐かしい顔の人もいたりして...

 不安や痛みを抱えてやって来られる患者さんが少しでもホッとして、安らげるようしてあげられたらいいな。妊娠、出産の喜びが倍になってお帰りいただけたらいいな。そう  なっていただける応対ができるようになりたい、と思いながら、今日も私は受付に立っております。(あちこちをバタバタ走り回っているときもありますが…)

お 知 ら せ
 ☆ミニギャラリー(当院総合待合室壁面)情報
 3月下旬までは中森あゆみさんの日本画を展示しておりましたが、その後は杉谷 長明さん(小浜市広峰在住)の写真に替わりました。
 氏は旧制小浜中学卒業後、陸軍経理学校を経て、戦後日本通運に勤務。退職後、写真、俳句、短歌、川柳などの創作に幅広く活躍。各種新聞の賞や掲載を受けておられます。今回展示頂いた写真は近郷のお祭りの風景を撮ったものです。

☆診療内容(全科 入院可)
 当院の診療内容を詳細に掲げれば次の通りです。
 産 科:妊婦外来・助産婦外来・母乳外来・産科手術・母親学級
     マタニティビクス・アフタービクス
 婦人科:婦人科一般外来・乳房外来・子宮ガン検診・思春期外来・更年期外来
     不妊症外来(体外授精、凍結授精、顕微授精を含む)
     婦人科手術(腹腔鏡手術を含む)・優生手術
 小児科:小児科一般外来・乳児検診・アレルギー外来
 内 科:内科一般外来
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