No,22 平成10年1月10日(土)

■曲がったキュウリを食べる年■  院長 中山 茂樹


 あけましておめでとうございます。

今年は長野オリンピックと日本のサッカーのワールドカップ出場の年。フランスまで応援に行きたいものですね。しかしながら日本は不況の嵐の中、声援だけを送ることにしましょう。

“フランスへ行きたしと思へども
フランスはあまりに遠し
せめては新しき背広をきて
きままなる旅にいでてみん……”

と大正時代、萩原朔太郎が詠んだ詩が思い出されたりしています。

さて、とうに日本も環境を見直す時期が来ていると思います。東京オリンピックの頃よりの高度成長期が続きその間に人間の体の中にいろんな不純物質が貯えられ、今まさにその物質が体に害を及ぼしているのではないかと思います。例えば抗生物質、化学物質など、特に化学物質のダイオキシンは子宮内膜症、乏精子症の原因となり、挙児希望の方に大きな障害をもたらしていますし、さらに発ガン物質の素因ももっています。

おくればせながら当院も3月頃より母乳外来、マッサージをはじめる計画をしていますが、母乳に含まれるダイオキシンはダイレクトに赤ちゃんに蓄積し、将来的なトラブルを含んでいる可能性があります。マッサージを行うことにより、よりダイオキシンの分泌が増加しないかどうか確認してから行う予定です。

新年にあたり私の今年のテーマは自然を大切にすること。曲がったキュウリや、露地栽培の熟れたトマトは自然です。自然を食べたいと思います。妊娠、分娩、育児も出来るだけ自然な、あるがままの姿にこだわろうと思います。

単純で自然なものが人間の根底のような気がしてならない新年でした。

■40歳にして産科経験■ 看護婦 岡本 八重子
  中山クリニックに勤務してはや1年が過ぎ、私にとっては本当に短い、あっという間の一年でした。

 今まで内科の勤務しか経験がなく、遠い昔に看護学校で習った産婦人科が思いがけない仕事になりました。私にできるか、本当に心配でしたが、皆さんに一つずつ教えてもらい初心者マークを付けて頑張ろうと思い直しました。

 ここに勤め始めた去年の11月はインフルエンザの猛攻で、小児科は目の回るような忙しさ、それまでの勤めとは比べものになりませんでした。でもこれが本当の看護婦の仕事と思いました。病棟へ行けば赤ちゃんの誕生。自分のお産の時の経験しかなく、本当に神秘的と言おうか、全く感動的でした。赤ちゃんが生まれた時のお母さんのホットした、うれしそうな顔、外で待っていらっしゃるお父さんやおばあさん、家族の方々の嬉しそうな顔、体重などを計り、ベビー服を着せ、皆で抱っこし合っている姿に私まで幸せが伝わってきます。

 1週間、1か月…、検診に来られる度に可愛く大きくなられていく赤ちゃんを見るのは本当に楽しみです。この赤ちゃんは小さくって保育器に入っていたね、この赤ちゃんは黄疸がきつかったな、などと頭に浮かんできます。

 同僚から、岡本さんももうじき孫持ちやなあ、なんて冷やかされながら、う〜ん、近々、イヤイヤ、まだまだ等、一人でニヤニヤしています。まあ、そんな歳ですがこれからもよろしくお願いします。

■子供の赤ちゃんの頃に還る■  栄養士 多田 直子
 この仕事に就いて10ケ月程になります。本当にあっと言う間に月日が経ちました。家と当院との通勤(名田庄から)にもやっと慣れました。

 子供たちも私のいない生活に慣れたようです。全部とは言えませんが時間割りや勉強など、自分のことは自分でするようになり、親としてはちょっぴり成長したのかと嬉しく思っています。

 今までは家にいたので、子供のすることが何かと気になり、あれやこれやと先々に口を出していました。本当に口うるさい母親でした。自分でも分かっているのですが目に付くとどうしても叱ってしまいます。私って子供が嫌いなのかと思うときがあります。子供って叱るより褒めるほうが良いってことはよく分かっているのですがなかなか上手に出来ませんよね。そんな時は子供の赤ちゃんの時のアルバムを引っ張り出して、あ〜こんなに小さくて可愛いかったなあ…と思うと今までプンプンしていた気持が消えて暖かい気持ちになります。

中山クリニック ミニ・ギャラリー情報
 去年12月14日より 五十嵐健二氏の墨彩画に替わり、今月5日より半数の4品を差し替えました。マンガチックな絵をお楽しみ下さい。
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