No,21 平成9年12月10日(水)

■子育てと仕事と■  小児科 医師 中山 真里子
 1997年の暦も残り少なくなり,月日の速さを痛感するこの時期,過ぎにし日々を振り返りたくなります.皆様にとって1997年はどんな年でしたでしょうか.

 私にとってはいつもよりさらに早い一年でした.もちろん年齢のせいもありますが,5月に誕生した息子のせいでしょうか.毎日ゆとりなくバタバタと追われるように過ぎてしまいました.

 平日は保母さん始め皆様に育てて貰い,休日などは院内での仕事をしている方が楽だと思うことも度々です.(それでも子供にとっては母の方がよいらしく存在の薄い父親はぼやくことしきりです).終わりのない24時間育児は私にはとても無理なようです.専業でしかも何人ものお子様を育てていらっしゃるお母さんを尊敬してしまいます.

 昨年の今頃は少しずつお腹が目立ち,胎動を感じていた頃と思うにつけ,私たちの生活を支配してしまった存在に感慨深いものがあります.改めて子供の成長の速さに驚き,私も負けずに成長したいと願うばかりです.

 暗いニュースの多かった丑年でしたが寅年はどうでしょうか.良い年となりますように.

■私の宝物■  看護婦 吉村 恭子
  子供のようですが私の宝物の一つに長男を妊娠した時,医師から手渡されたテストパック(妊娠反応)があります.結婚3年目での妊娠は私にとって信じられない出来事で,手にしたテストパックを握り涙が止まらなかった事は今でも忘れられません.

 今では3人の息子に振り回され,女を忘れ,妻を忘れ,「おかあさんこわいなー,かいじゅうみたい」と言われる毎日ですが,母となっては,宝物のために頑張るしかありません.

 毎日の仕事の中,子供を希望されて来られている方が妊娠された時は,とても感動的で,目頭が熱くなるのを感じながら見させて頂いています.女に生まれた以上,妊娠,出産は男性には味わえないとても感動的な出来事ですが,根気よく通院されている方に,1日も早くその感動を味わって頂きたいと願う毎日です.

■患者の立場■  事務 河南 真紀
 つい先日,ある病院へ行った時のことです.受付を済ませ診療室へ呼ばれるまで“どんな検査をするのかな”“どれくらいお金がかかるのかな” と自然に考えていました.いつもと反対の立場になってみて改めて患者さんの気持ちを実感したのです.(そうだ,うちに来られる患者さんも同じような不安をもっていらっしゃるんだろうなと)

 私には,そういった不安や悩み全部を取り除くことは出来ませんが,患者さんと接することで,ほんの少しでも軽くすることが出来るのではないかなと思っています.そのためにも自分が患者のひとりになった時の気持ちを忘れないで,これからの対応に生かせていきたいと思います.

 当院で働き出して1年,まだまだ未熟な私ですがこれからもご指導のほど,よろしくお願いします.

あとがき
 昨年4月に,この『スマイル タイムズ』の創刊号を発行して20号を出し終えましたので,この21号からは紙面を変えました.今まで使っていた10年前のワープロの1/3以下,何と5万円以下で買ったワープロで,タイトルに用いた文字のデザインやカット絵が打てるのだから驚きです.
もうすぐ丑の年ともさようなら.寅年よ,いらっしゃい.
それでは皆様,お風邪などめされませぬように.
良いお年をお迎え下さい.                      TM
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