No,16 平成9年7月10日(木)

■母は強いよ■  医師 中山 真里子
 梅雨が明けると本格的な夏を迎え、太陽の下に飛び出したくなる季節です。例年の私なら家にじっとしているはずのない季節ですが、今年はどうも勝手が違います。息子が誕生してはや2ケ月以上が経ち、私の生活はこの小さな存在にすっかり支配されてしまっています。

 その出産の折、これまで経験したことのないようないろいろな痛みを味わいました。妊娠当初より高年初産婦というハイリスクの私は、帝王切開を覚悟していましたが、10ケ月に入り、“自然分娩でもいけるかも知れない”という主治医(=夫)の言葉にやはり魅力を感じ、トライしてみることとなり陳痛らしきものを味わったのです。本物の陣痛はもっとすごいもののようで、えらそうなことは言えませんが改めて“産みの苦しみ”という言葉を感じました。これを知らない男性と比べ、だから女性の方が我慢強いのかなとも思いました。

 夫をはじめ世のお父さん方、出産は女性だけのもので仕方ありませんが、せめて子育てには積極的に参加して下さいね。(さもないと妻、母はますます強くなってしまいます。)

■小鳥の親子■  看護婦 堀口 洋子
 “カナカナカナ”、毎年この時季になると聞こえてくる鳥の声。いつの間にか“ピーピー”という可愛いい声が加わっていた。今年も雛がかえったらしい。

 ある日、洗面所に雛鳥が迷い込んでいた。外へ出してやろうと手を伸ばすとビクッとしてチョコチョコと素早く走り、アッという間にタンスの裏へ入り込んで、手を伸ばせば伸ばすほど奥へ奥へと行く。光で照らすと体を丸め、脅えてじっとしている。外では親鳥が“ここにいますよ”というようにずっとカナカナと鳴き続けている。やっとつかまえて外に出すとピョンピョンと親鳥の方へ向かって行った。そして屋根の上ではチョコチョコ走ってはピョンと飛ぶ練習を始めたのです。それを親鳥は一段上の屋根からカナカナと声を掛けながらずっと見つめていました。

 この親子の鳥の姿を見ていて、つかず、離れず、ゆっくり子供を見ているような親になりたいな、と思いました。

■社会人となること■  栄養士 大谷 裕美子
私が当院で働き始めて1年半弱が過ぎようとしています。その間に今までの学生生活とは異なる時間の使い方、休日の過ごし方をし、そして自分の立場に対する自覚が少し変わったような気がします。

 学生の頃は少しは社会人になったつもりでもどこか“甘え”がありました。でもその学生生活も終え職場に入いると一社会人としてまた一大人としても見られるためこれまで以上の責任感が必要とされます。厨房にいますと直接患者さんと接する事が少ないように思われますが、食事をお運びする時は勿論、そうでない時もすれちがったりする時の挨拶、態度なども大人としての行動をとらなければなりません。

 まだまだ勉強不足で至らない私ですが、皆さんに食事の面でも、工夫がある、ひと味違うと言って頂けるよう、腕を磨いていきたいと思っています。

 いつか現れるであろう私の大切な人のためにも。

中山クリニック ミニギャラリー情報
 6月末日で〈やなせたかし氏〉のアンパンマンのセル画を終り、7月より小浜市西小川の漁業兼民宿のご主人〈服部 陞氏〉の油絵です。ゆっくりご鑑賞下さい。8月には差し替えます。
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