No,13 平成9年4月10日(木)

■先が分からぬから楽しい、12年目の妊娠■
小児科・内科医師 中山 真里子
 春らんまん、万物の命みなぎる美しい季節です。

 今、私は結婚丸12年目にして初めて破裂寸前のおなかをしています。現代医学の恩恵を受けた訳ですが、自慢じゃないけれど、決して真面目な患者ではありませんでした。

 “人間の力ではどうにもならないことだってある。なるようになる。”と心の奥で思い、月々の出血をみては“また、無駄な血が流れる”とその時はセンチな気分になっていました。一昔前ならとうにあきらめ、女性として認められず、三下り半ものだろうとも思い、現代に生まれたことを感謝していました。といっても悲観的になっていた筈もなく、身軽な立場を十二分に謳歌しておりました。それがまあ、何と不思議、“人生”って先が分からないから楽しいのですね。
夫は(よい方に)変わる妻を期待しているようですが果たしてその通り行くのでしょうか。“母は強し”、ますますたくましく図々しくなったらごめんなさい。自分でも想像がつかず、先が分からぬから楽しみなのです。

■初心に戻らなくっちゃ■  看護婦 杉本 久美
 桜の咲くこのころ、桜の花を見るたび、十数年前京都高野川から鴨川にかけて、咲き誇る桜の下で涙したことを思い出します。慣れない土地で友達もまだできず、初めての仕事で緊張の毎日。救急車が入ると自分の心臓の方が止まってしまいそうで、このままこの救急車に横たわってしまおうかと思うほどの緊張。先生の“早くしなさい”という怒声と次々の指示。患者さんと顔を見合して話をする時間もなく、機械的に一日の仕事を終える毎日でした。“わたしが求めていたのはこんなんじゃない。患者さんと話をしながら看護をしたいのに”とばかり思っていました。

 ところが今、もしかしたら忙しさの余り、また自分の気持に余裕がない余りに、あの頃の気持ちを忘れている時があるのではないか、と反省しています。

 “お早ようございます。”と笑顔で挨拶ができ、どの患者さんからも、気安く話しかけられる看護婦になるよう初心に戻らなくっちゃと思っています。 

■子供は1年で大きく変わる■  保母 宮本 祐子
 当院内託児室がスタートして1年と4ケ月が経ちました。0歳児だった3人の子供も、今では部屋狭しと元気よく歩き回っています。朝の“お早うございます”帰りの“さようなら”や食事やおやつの前、かわいい小さな手を合わせて“いただきます”まで皆に負けないくらい上手にできるようになりました。

 現在、2歳児の2人はひとり遊びから集団遊びに変り、病院の中という影響もあってか“おなかポンポンちます”“注射ちますよ、痛いでちゅか”と真里子先生の真似事がお気に入りの遊びをしています。

 この春から3、4歳児の4人は地元の保育園、幼稚園に通うようになり寂しくなりましたが、新たに3ケ月、1歳、2歳の子供たちが仲間入りしましたので、再び賑やかさを取り戻しました。

募  集
 当院にはご養子さんに来ていただきたい若い娘さんから少し年いった方まで何人かいらっしゃいます。情報をお寄せ下さい。(総務)
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