目の前でけいれんを起こされるとびっくりしますね。顔色は悪いし、呼吸は止まってしまっているし・・・
お子さんは、6才頃までは 中枢神経等(脳)の発達が未熟で 熱によってけいれんをおこしやすく、また、遺伝傾向もあるので、ご両親・御兄弟にけいれんを起こされた方がいらっしゃいませんか?
けいれんの長さも15分以内で、左右差なく(右手足のみ、左手足のみのけいれんではない)現時点で脳波に異常がなければ、熱性けいれんということになると思います。
確かにお母さんのご心配通り短期間に繰り返されていらっしゃる点は気になります。発熱した病気の原因のウィルスによってもひきつけやすさもあり、冬季で感染の機会も多くたまたま3回続けて ひきつけられたのかもしれませんね。今後のけいれんパターン、頻度をよく観察され、場合によっては再度の脳波検査が必要になるかもしれません。
これからの対処ということになりますが、病気ではなくても、とくにこれからの季節、眠たくなったりしただけで37.5℃位にはなりますので、37.5℃になればダイアップ座薬を入れるというのはいかがなものでしょう。
ちなみに私のところでは、38℃以上でダイアップ座薬を使っていただくようにしております。
予防接種のことですが、予防接種の副作用と混同しないように、また、紛れ込み事故を防ぐということもあって、けいれんを起こして、以前は1年間、最新の神経学会によると、2〜3ヶ月間はあけてということになっています。主治医の先生とよく相談されたらよいと思います。
麻疹は毎年流行しており、(日本は不名誉なことに麻疹の輸出国とまで言われています。)予防接種を積極的にされた方がよい病気です。が、他の疾患については、集団生活での感染についてはあまり心配されず、サークル等を楽しまれたらよいと思います。(ちなみに麻疹がもし流行した場合、緊急避難的対応があります。)
必要以上に心配されず、お子さんの成長を見守ってあげて下さい。熱性けいれんは 乳幼児特有のものです。
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