診療案内

不妊相談


不妊症の検査

3) 排卵時期を調べるための検査

ここまで述べてきた検査は不妊原因を調べるための検査でした。さて、妊娠するためには、ちょうど排卵の時期に夫婦生活や、人工授精、体外受精をする必要があります。このため不妊治療においては、排卵時期を知ることが非常に重要になります。次に排卵の時期を調べるための検査を説明します。

J:頚管粘液検査

排卵が近づくと子宮の入口の頚管から透明で粘りのある粘液が大量に出てきます。この粘液の性状を観察することにより、おおよその排卵日の推定が可能です。

K: 超音波による卵胞径の計測

Bの超音波検査による卵胞の観察でも述べましたが、卵胞の直径は月経が終わった頃から毎日約1.5mmずつ大きくなり、直径20mm前後で排卵になります。このため、超音波で卵胞径を測ることにより、大体いつごろ排卵するかおおよその予測ができます。この検査と次に述べる尿中LH検査を組み合わせることにより、ほとんどの人の排卵日をほぼ正確に予測できます。

L:尿中LH検査

排卵は、脳下垂体からLHというホルモンが一度に大量に放出されること(LHサージ)が引き金になって起こります。このため、排卵の前日に尿中LHが急に上がります排卵が近くなった頃から毎日尿を採ってLHを調べ、陽性になれば排卵日です

 

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